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宮廷詩人チョーサー 悲しみの道化師
奥田宏子(神奈川大学名誉教授)
定価
5,940 円 (本体5,400 円+税)
ISBN 978-4-275-02186-1
発売日 2024/02
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書評 神奈川大学評論 106号 174頁に多ヶ谷有子先生の書評が掲載されています。
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『カンタベリー物語』では愉快な中年男として自己提示したチョーサーだが、宮廷詩人として歩んだ道は歴史の転換期ならではの困難な道だった。
社会の変容という厳粛な事実を生きたチョーサーと『カンタベリー物語』の愉快な「まとめ役」チョーサーとのギャップ、本書において読者諸氏は、宮廷でのチョーサーの「判然としない」立ち位置と彼のキャラクターに見え隠れするこのギャップが同根の問題であり、そこに光も闇もあることに思い至ることだろう。
本書の内容
序章 課題とアプローチ
第Ⅰ部 宮廷とチョーサー
1 宮廷とは何か
2 宮廷詩の習作
3 中世のパトロン考
4 百年戦争とイングランド宮廷
5 中世詩人の系譜
6 宮廷の催事と接待
第Ⅱ部 王とチョーサー
7 チョーサーとイングランド王家
8 エドワード三世と騎士道
9 リチャード二世と帝国思想
10 王と詩人
11 王と道化
12 宮廷道化師
第Ⅲ部 社会とチョーサー
13 権威主義社会の個人
14 中世社会の作家観
15 詩人の自己開示
16 中世詩人のジレンマ
17 社会的使命の葛藤
18 チョーサーとイングランド
終章 道化チョーサー
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