１４歳でハワイに渡り、カツオ漁師として働いたある日系移民のライフヒストリー

本書の内容

第一章　枯木灘、別れのかがり火

　カツオ節業の失敗/ハワイへの憧れ/ハワイへの日本人移民

第二章　十四歳でやむなく漁師に

　自活のため漁師になる/カツオ漁の仕事/ホノルルのマグロ漁

第三章　カツオ漁とカツオ船

　カツオ漁のハワイ導入/鰹節/日本式漁船を造る/ハワイ移民資料保存

第四章　船の神様

　フナサマと御神酒/進水式の儀礼

第五章　気力で働く

　三年で返した一万五〇〇〇ドル/取れすぎたカツオ

第六章　日本人漁業の始まりと終り

　漁業会社の創設/鰹漁の活況と缶詰会社/漁船の大型化とジーゼル化

第七章　海の危難と信心

　信仰のお陰/海上での救助/事故

第八章　日米戦争による日本人漁業の壊滅

　日米戦争始まる/マグロ船の被害/六人の遺体

第九章　収容所生活

　日本人の逮捕/大陸送り/ローズバーグ収容所/ストライキ事件/サンタフェー収容所

第十章　帰還後の網取引と火事

　市民権を取る/新製品ナイロン/カツオの釣竿/火事/店の再出発

第十一章　同郷人会地方人会

　日系人の同郷団体/カカアコ地方人会と都市計画/地方人会の運営と将来

第十二章　お寺や神社の仕事で恩返し

　お寺の手伝い/金毘羅神社の大祭/ダウンタウンのマーケット/田舎へ立ち寄る