現代中国の一帯一路政策を推進する開発経済学の新しいアプローチ。世界銀行元チーフエコノミスト林毅夫が提起する経済発展と政策を再考する理論的フレームワーク。アン・クルーガー、ダニ・ロドリック、ジョセフ・スティグリッツらとの「評論と回答」で描く、開発途上国における産業黄金時代への道とは。

目次

まえがき：私の模索

序論

第１章　新構造経済学：開発問題を再考するための理論枠

評論と回答1　アン・クルーガー、ダニ・ロドリック、ジョセフ・E・スティグリッツ、

評論と回答2　韋森、余永定、張曙光、黄少安、張軍、林毅夫。

第２章　「ワシントン・コンセンサス」の再検討

第３章　成長の報告書と新構造経済学

第４章　成長識別と政府の役割

第５章　成長識別と促進/助成フレームワークの応用　―ナイジェリアの事例--

評論と回答　ダーク・ウィレム・ヴェルデ、スレッシュ・D・テンドルカー、ありす・アムスデン、K.Y.アモアコ、ハワード・パック、イム・ウォンヒュク、林毅夫、セレンスティン・モンガ。

第６章　産業政策と中所得国における経済発展

第７章　制度変遷に関する一つの経済学理論　―誘致性と強制性の変遷―

第８章　金融構造と経済成長

第９章　開発戦略と制度、経済パフォーマンス

結語　　発展途上国における産業黄金時代への道