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刊行予定 2022年3月25日 定価6600円
この論集は、神奈川大学アジア研究センターの共同研究「植民地国家と近代性―アジア諸国を中心とする比較研究」(2018~2021年度)の成果報告である。
アジアの植民地および疑似植民地における国家形成過程の比較に主眼を置きつつ、沖縄を媒介に日本の政治経済および文化の戦後アジア史への文脈化も狙うという意欲的な著作である。
執筆者
泉水英計・永野善子・松本和也・松岡昌和・高城玲・山本博史・福浦一男・関根康正・村井寛志・鶴園裕基・八尾祥平・知花愛実
目次
序にかえて 泉水英計
第1章 フィリピン・マニラ市街戦 ―日米間の帝国戦争の語りを追って― 永野嘉子
第2章 バターン半島総攻撃における文化工作 ―火野葦平「兵隊の地図」を中心に― 松本和也
第3章 日本のシンガポール占領(1942~1945)と「桃太郎」 松岡昌和
第4章 北タイの辺境におけるコミュニティラジオという運動 ―相対化される国民国家と近代― 高城 玲
第5章 タイ国家原理の変容 ―タイ王政と民主主義― 山本博史
第6章 タイの近現代と植民地主義 福浦一男
第7章 「独立インド」をめぐるポストコロニアリズムについての一考察
―非植民地化の「運動主体」としてのサバルタン/「ダリト」- 関根康正
第8章 1950年代初頭の香港-大陸間の出入境管理と越境者の法的アイデンティフィケーション
―「入境許可証」、「通行証」、「香港身分証」― 村井寛志
第9章 1950年代の台湾入境管制と「中国系難民」問題 ―出入境統計からの分析― 鶴園裕基
第10章 <あいだ>の空間の生成についての試論 ―宮古島出身漁民の生活史を中心に― 八尾祥平
第11章 現代沖縄と先住民政治 知花愛実
第12章 近代化のなかの沖縄文化研究 ―金城朝永の足跡から― 泉水英計
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