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近代的知性の迷妄 心情の美徳の喪失
続/論文・評論集(文芸篇)
矢島杜夫
定価
6,050 円 (本体5,500 円+税)
ISBN 978-4-275-02149-6
発売日 2021/09
品切れ
本書は根底に「近代的知性の迷妄と心情の美徳の喪失」を意識して執筆した。年を経るとともに、いかに心情の世界が人生にとって重大であるかということがひしひしと感じられ、またこの世界が不当にも物質的な科学・技術的な知性の世界によって圧しつぶされてしまっているのかを問題にしたかったのである。まさに、「人類は、自ら成し遂げた進歩の重荷の下で半ば圧し潰されて呻吟している」と言うベルクソンの言葉が現実味を帯びてきているのである。
『近代的知性の迷妄 心情の美徳の喪失 --続/論文・評論集(文芸)--』
第一章 パスカル考
Ⅰ パスカルの方法 --「繊細の精神」と「幾何学的精神」--
Ⅱ 心情・情念
Ⅲ 偉大さと悲惨さ
Ⅳ 虚構(想像力)と真実
Ⅴ 身体と精神の相克 --パスカルの「三つの秩序」--
第二章 ポール・ヴァレリー --文明批評を中心に--
Ⅰ ヴァレリーの文明批評
Ⅱ デカルトとパスカル
第三章 ベルクソン --精神(心)と身体(物)--
Ⅰ 脳と精神
Ⅱ 知覚と記憶
Ⅲ 記憶と運動(身体)
Ⅳ 知性(分析)と直観(持続)
Ⅴ 持続と自由
Ⅵ 宗教と道徳
第四章 近代的知性の迷妄と心情の美徳の喪失
Ⅰ 時間と空間
Ⅱ 心と身体
Ⅲ 理性(知性)と情念(心情)、またはロゴスとパトス
Ⅳ 意識と無意識 --フロイトとユング--
Ⅴ 文学に見る「心情の美徳」
第五章 ドストエフスキーと宗教 --「理知の世界」と「心情の世界」との葛藤--
Ⅰ『罪と罰』
Ⅱ『白痴』
Ⅲ『悪霊』
Ⅳ『カラマーゾフの兄弟』
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