学習院大学東洋文化研究叢書

中国の南向政策

A5判　290頁　本体価格4200円　税込定価4620円

中居良文編著　プー・ソティラック　佐藤考一　大嶋英一　村主道美　長尾貴　海老根量介

「一帯一路」は習近平の「西向」リバランスであり、「南」は中国の世界戦略とアメリカのアジア回帰の交錯する場所となった。中国と「南」との関係は、中国と世界との関係を知る鏡となる。　

　目次

第1章　カンボジアから見た「一帯一路」と南シナ海　プー・ソティラック　

第2章　習近平の南向政策　--イニシアティブ外交の陥穽--　中居良文

第3章　西部開発・一帯一路構想とASEAN諸国　--高速鉄道建設への路--　佐藤考一

第4章　中国海洋政策の決定過程　--南沙諸島への進出--　大嶋英一

第5章　カンボジア民主化の逆進と国際関係　--高度成長の生む親中的一党支配--　村主道美

第6章　中国の南向政策に厳しく抵抗するインド　長尾賢

第7章　歴史のなかの中国の南向政策　海老根量介