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「資本は、儲けて大きくなる以外に目的も意味もない、お化けのような存在であり、このお化けが経済と社会の大部分を支配しているのが資本主義社会である」、として資本主義に対して根底的な批判を続けた馬場宏二氏が主宰した「ブラウン研究会」のメンバーによって執筆。
内容
序章 グローバル資本主義段階 小林襄治
1世界経済の歴史的展開過程
2現代資本主義をめぐる諸言説
3現代の世界経済(グローバル資本主義段階の現状):2009年~
第1章 馬場理論の形成と展開、深化・逍遙 小林襄治
1馬場理論の形成:宇野三段階論と大内国家独占資本主義論の統合--崩壊期資本主義の証明
2馬場理論の展開:富裕化・会社主義・新資本主義論
3馬場理論の深化・逍遙:アメリカ中心の原理論・段階論
第2章 世界経済論と段階論--馬場段階論の検討 工藤 章
Ⅰ馬場段階論の成立とその背景
1馬場段階論の成立
2馬場段階論成立の背景
Ⅱ馬場段階論の含意
1馬場段階論の構図とその変容
2現状分析の総括としての段階論
第3章 アメリカ資本主義の歴史的特質--馬場のアメリカ資本主義論 鈴木直次
1出発点としての1960年代
2「アメリカ型生産力」と現代資本主義論
3「低位福祉国家」論
4「投機性」国家論
5「アメリカ帝国主義論・覇権論」
6馬場段階論におけるアメリカ資本主義
むすびに代えて--トランプ政権と馬場のアメリカ論
第4章 社会編成論としての馬場の現代資本主義論--「外囲」、「周辺」、「外部性」を中心に 小澤健二
Ⅰ主要著作にみる馬場の現代資本主義論の分析視点--「外囲」、「周辺」、「外部性」を中心に
1『世界経済--基軸と周辺』--現代資本主義論の分析視点の提示
2『現代資本主義の透視』--現代資本主義の二面性、多原理性(同権化)とアメリカ的工業生産力の強靱性
3『富裕化と金融資本』--『新資本主義論へ』の理論的序説
4『新資本主義論』における「周辺」、「外囲」、「外部性」
5『現代世界経済の構図』--「周辺」の新たな位置づけ、辺境の消滅
6その他の著作・論文にみる「周辺」、「外囲」および社会変容論などへの論及
補遺 初期の著作『アメリカ農業問題の発生』にみる、「周辺」への含意
Ⅱ残されている若干の論点、課題
1「周辺」、「外囲」、「外部性」、これら三者の関連--社会編成論の視点から
2辺境の消滅と再販本源的蓄積
3「外囲」の新たな意義とそれにともなう諸問題
Ⅲ「周辺」の変容--農業・食料問題の変容を中心に
1農業問題の変容--アメリカを事例に
2食料消費パターンの変化--1990年代以降のアメリカ、中国を事例に
3食生活の変容と社会構造の変化--農産品・食料のサプライトチェーンを中心に
執筆者
小澤健二 1941年生まれ 新潟大学名誉教授 小林襄治 1942年生まれ 青山学院大学・専修大学教授 工藤 章 1946年生まれ 東京大学名誉教授
鈴木直次 1947年生まれ 専修大学名誉教授
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