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酒狩りの民族誌
ポスト植民地状況を生きるアボリジニ
平野智佳子(国立民族学博物館助教)
定価
8,800 円 (本体8,000 円+税)
ISBN 978-4-275-02177-9
発売日 2023/02
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厳しい飲酒規制がしかれる町の一角で、祖先から受け継がれた物語をキャンパスに描きながら、当たり前のように酒を飲んでいるアボリジニの人びと。彼らは「人種差別」と批判されるような国家の強圧的な介入に対して、抵抗するわけでもなく、従うわけでもなく、狩りの知識とスキルを活かして平然とそれをかわし、楽しそうに酒を飲み続けていた。「危機」に直面しているといわれているアボリジニ社会の、この「危機らしからぬ」現状を、私たちはどう理解することができるのだろううか。
目次
序章 フィールドでの問い 問題の所在 調査について 本書の構成
第Ⅰ部 アボリジニとポスト植民地状況 第1章 飲酒政策をめぐるアボリジニの分断 第2章 中央砂漠におけるアボリジニと入植者の関係
第Ⅱ部 アナングと酒の歴史的展開 第3章 中央砂漠の住民、アナング 第4章 酒の扱い方の変遷
第Ⅲ部 酒狩りとアナング・ウェイ 第5章 酒の購入資金を稼ぐ 第6章 酒を獲得する 第7章 酒を分配する 第8章 関係を修復する
終章 飲酒の是非をめぐるせめぎ合い 折り合いをつけるための工夫 ポスト植民地状況を生きる
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