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「辺境」の文化複合とその変容
東アジア文化圏を生きる中国朝鮮族
花井みわ
, 早稲田大学非常勤講師
定価
12,100 円 (本体11,000 円+税)
ISBN 978-4-275-02126-7
発売日 2021/02
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満洲は、移民の地であり複数の民族の生活空間があった。満洲に夢を託して多くの朝鮮人が満洲に渡った。移住先の満洲では中国人、日本人とどう向き合いながら生きてきたか。それは、中国現代史を見る上でも重要である。地政学的に満洲は東アジアが交錯した地域である。今日、日本と中国の歴史認識をめぐる対立の多くは満洲から始まった。200万人の中国朝鮮族の歴史から学ぶ。
目次
第1章 清朝期「辺境」と東アジア文化圏
1 古代渤海国からの「辺境」の文化変容
2 朝鮮人の「辺境」開拓
3 清朝の朝鮮人移民奨励と同化政策
4 日本の「辺境」への進出
第2章 中華民国期満洲朝鮮人社会と文化
1 1919年間島朝鮮人の「三・一三反日デモ」
2 満洲朝鮮人と日本官憲との関係
3 満洲朝鮮人の水田開拓と民族協働
4 中華民国政府の同化政策と朝鮮人の対応
5 朝鮮人の身体文化と集団性
第3章 満洲国期朝鮮人の文化活動基盤の形成
1 満洲国の農村建設と朝鮮人
2「五族協和」の下での在満朝鮮人文化
3 日本の近代教育文化の受容
4 朝鮮人女性教育と文化
5 朝鮮人の身体文化と民族性
6 満洲国「国語」としての日本語と朝鮮人の文化
第4章 戦後社会への適応と朝鮮人の文化変容
1 国共内戦期朝鮮人の選択
2 朝鮮人の新たな移動と定住
3 延辺朝鮮族自治州の成立と朝鮮族文化の創造
4 朝鮮族が語る歴史の記憶--過去と現在の対話
5 朝鮮族の文化複合と自己完結性
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